気仙茶聞き書きおまけ編~気仙のお茶っこ飲み民俗学~

kesenfolk.exblog.jp
ブログトップ

煮しめの禁忌

陸前高田では、人寄せ(冠婚葬祭)の時、羊羹・がんづき・ゆべし、のお菓子三点セット(!)に加えて、煮しめはつき物だそうです。

ところで、仏事の煮しめは、様々な禁忌があるそうです。
・魚っ気のもの入れない(煮干し、ちくわ等の練り物も入れない)
・赤いもの入れない(にんじんなど)
・昆布も入れない(よろこんぶ、だから)

ただ、長生きした人が亡くなった場合は、「おめでたいくらい長生きしたんだから、いい、いい、美味くしてかせろ(食わせろ)」って言って、これらを入れることもあるそうです。

(米小仮設で教えていただきました)
[PR]
# by kesencha-minzoku | 2015-04-08 08:34 | お菓子・料理

どーだれこーだれ

(気仙郡語彙集覧稿より)

ドーダリコーダリ・・・目茶苦茶に。〔例〕ドーダリコーダリ やっつけてた」。

聞き書きで出てきた用例(気仙町Mさん)

(茶を)摘むったって、ぼっかけてって摘むんだから、どーだれこーだれなんのす。だから『邪魔だから行け』語られんの。


子供の頃、大人のする茶摘みを自分もしたくて、茶畑に行き、大人の真似をして摘んだというMさん。
でも、どこを摘んだらいいか、わかってないから、「どーだれこーだれ」になっちゃうんですね。
そうして、仕舞いには、邪魔だから、帰れ!って言いながら、大きな飴玉をくれる大人たち。
それがまた楽しみな子供たち。
飴玉を口に頬張りながら、勢いよく茶畑からの山道を駆け下りて行った子供たちの姿が、見えるようです。
[PR]
# by kesencha-minzoku | 2015-04-08 08:24 | 気仙語

お農神様

広田水産仮設住宅でのお茶会で、次のようなお話が出ました。


・小正月に、藁で作った馬を、なりき(成木)さつなぐ。そこさ「あずきうどん」を供える。(広田町Sさん)

・藁で作った馬は、お農神様。お茶の木さつないだ。ただ置いてくる。そこにうどん作って供える。(広田町 Kさん)


お農神様は、つないだ木の豊作を願うものだったようですから、お茶の木も、お農神様をつなぐほどに、豊作を願い大切にされていたのだなあ、と感慨深く思いました。

この地域では、麦は多く作られていたようです。自家製の麦を挽いた小麦こなで作ったうどん。うどんといっても、讃岐うどんや稲庭うどんのような、細く揃えて切ったものだったのかどうか、聞いてみなければわかりません。

「あずきうどん」だったようですから、岩手県内なら、一関あたりの「はっと」「あずきばっと」、宮古の「あずきばっとう」のような、小麦粉をこねて薄く手で伸ばしたり、あるいは、きしめんのように幅広に切って、茹でたようなものだったのかな、と思いますが・・・。今度お聞きしてみたいと思います!
[PR]
# by kesencha-minzoku | 2015-04-08 08:18 | 年中行事

成木責め

「成木責め」は、小正月の行事です。
成木(実の成る木)を切る真似をして、豊作を祈るものだったそうです。

・「なる~か なんねえか、なんざら なたもって きんなぐっぞ。なりも~す なりも~す。」
(成るか成んねえか。成んざら 鉈持って 切んなぐっぞ。成り申す 成り申す)
鉈の、みねだかなんだかで、軽くすんだっけ。団子の煮た汁を冷ましたやつをかける。(広田町Yさん)

・「なるかなんねえか、ならねばきんなぐっぞ。」
と言いながら、団子茹でた汁をかけた。(広田町Sさん)

・柿の木に行って、叩いて、「なるかなんねか、なんねばじょんぎりきんなぐんぞ」って。子供がやる。(米崎町 Kさん、子供時代は広田町で過ごした)

お囃子の言葉が少しずつ違っていますね。
「なりも~す なりも~す」というのは、成木役、で、このような問答をするそうです。
[PR]
# by kesencha-minzoku | 2015-04-07 08:52 | 年中行事

雷が鳴る時

雷がなると、落ちないように、いろいろなことをしたそうです。

・「屋根に「カッコの木(カヌキ)=桑の木」と笹っ葉を差した。しょうぶとよもぎも。」

・小正月のだんごの木(だんご刺し木)をとっておいて、雷がなると、それ炉辺で燃したの。雷が逃げてくから。」

2015.2.25米崎町内仮設住宅集会場にて。

屋根に木を差したら、却って落ちやすくなるのでは???と心配になります・・・。避雷針替わり、に、なりうるのでしょうか???
いやいや桑の木や笹の葉、菖蒲や蓬と雷の間には、別な意味合いがあるのかもしれません。
[PR]
# by kesencha-minzoku | 2015-04-07 08:40 | まじない